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ID : 6500
公開日 : 2008年 2月27日
タイトル
広がる植樹運動
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/oita/20080227/20080227_003.shtml
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元urltop:
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写真:
 
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春の足音とともに、日田玖珠各地では都市の人々も加わり、植樹運動が活発化する。10年、20年後の花見を楽しみに、豊かな森の再生を願って。小さな苗木にはそれぞれの思いが込められている。
■四季折々、色づく森へ 日田市天瀬町 ヤマザクラなど210本
 ボランティア団体「湯ノ見岳愛育会」のメンバーは24日、日田市天瀬町の市有林にヤマザクラ、モミジ、サルスベリの苗木計210本を植えた。1991年の風倒木被害後、多くのボランティアが駆け付け植林したものの、忘 れ去られた森の再生に乗り出し9年。四季折々に色づく森へ、活動は新たな一歩を踏み出そうとしている。
 代表の福岡県大野城市の上野誠さん(65)、朋子さん(63)夫婦が、湯ノ見岳(同町)の下草刈りを始めたのは99年。あの時、台風被害に心を痛め、せっかく夫婦で植えた苗木の成長をいつまでも見守りたかった。
 毎月第4日曜日に作業を始めたところ、支援の輪が広がり、これまでの参加者は延べ600人。昨年6月からは日田市と管理契約を結び、近くの南老兼市有林の再生にも着手した。
 この日は雪がちらつく中、18人が20アールに植樹。ヤマザクラは日田市川原町の宮崎喜三郎さん、サルスベリは地元の松本正晴さん、モミジは市から寄贈された。参加者は自分の名前を書いた札を木に結び付けた。
 地元の渡辺晃子さん(65)は「満開の桜の下で、天瀬と福岡の人が一緒に花見ができる日が楽しみ」。上野さんは「みんなが夢の森を語り合い、盛り上がる瞬間が楽しい。近くの展望台から四季折々の森を楽しめるよう にしたい」と話していた。
■分断された森、復活へ 日田市大肥 カシ、シイなど300本
 作業道の新設に伴い、分断された2つの森を1つによみがえらせようと、日田市大肥の「丸山子どもの森」では24日、地元住民と市内の特定非営利活動法人(NPO法人)のメンバー約30人がカシやシイなど300本の 広葉樹を植えた。
 一帯は県の自然環境保全地域に指定され、樹齢250年を超えるカシやシイの巨木がそびえ、希少な植物や昆虫が生息している。ところが、3年ほど前、間伐作業用の道路が整備されたことで、周辺では土がむき出しに なり、土砂の流出など森への影響を懸念する声も広がった。そのため、この日は道路脇にシイやカシばかりではなく、根付きが早いセンダンやタラノキなど51種の苗木を植えた。
 道路整備に伴い、人が森に親しみやくなった面もある。市内のNPO法人「初島森林植物園ネットワーク」と地元のボランティアが協力し、散策路を整備したり、植物の名前を書いた札を立てたり、昨年から「子どもの森」 づくりは大きく動き始めた。
 関係者は植樹後も下刈りや除伐作業を続ける構えで、参加した神川建彦さん(65)は「食べられるケンポナシや薬用樹のミズメなど、子どもの教材になる植物も植えた。自然の森になるには100年かかるが、今後が楽 しみだ」と話していた。
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