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ID : 5920
公開日 : 2008年 1月 5日
タイトル
花粉少ないヒノキ特定 森林総研九州育種場 数百分の1、188種中約20種 花粉症元から断つ
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/science/20080105/20080105_001.shtml
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元urltop:
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写真:
 
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農林水産省所管の独立行政法人「森林総合研究所林木育種センター九州育種場」(熊本県合志市)は4日、九州で造林されている全188品種のヒノキから花粉の少ない約20品種を特定したことを明らかにし た。その花粉量は平均的なヒノキに比べて数百分の1で、普及すれば、国民の5人に1人といわれる花粉症の有効な対策として期待できるとしている。
 花粉の少ないスギは既に100品種以上が特定されているが、九州の林業用のヒノキで特定されたのは初めて。
 九州育種場によると、1999年から九州の林業用ヒノキ全品種を対象に観察した結果、気象条件にかかわらず、品種によって花粉を飛散させる雄花の開花量に大きな差があり、中でも約20品種の開花が極端に少ない ことが分かった。
 長さ40センチの枝で開花する雄花の数は、平均的なヒノキが2、300‐1000個以上に達する一方、特定した品種はわずか2、3個しかなかったという。
 花粉の少ないヒノキは林木育種センター本所(茨城県)が2007年3月に16品種を特定したが、いずれも関東などで植林されている品種で、気象条件から九州で普及することが難しかった。
 九州育種場が特定した品種は、今年3月に開かれる同研究所の新品種開発委員会の審査で認められれば、正式に「花粉症対策品種」に認定される予定で、その後は同育種場が苗木を九州各県に配り、造林業者に普及 を図るという。
 九州のヒノキの造林面積は約1123ヘクタールでスギの約半分だが、くしゃみや鼻詰まりを引き起こす原因物質「アレルゲン」は、スギ花粉のものよりも、ヒノキ花粉のものの方が人体への影響が強いとされる。九州育種 場の倉本哲嗣(のりつぐ)研究室長(農学博士)は「スギ、ヒノキとも造林品種の入れ替えが進めば、数十年後には花粉症の発症が大幅に抑えられるだろう」と話している。
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