ID : 5777
公開日 : 2007年 12月16日
タイトル
水産資源増加の芽、間伐材で魚礁2月海底へ
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20071215-OYT8T00827.htm
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元urltop:
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写真:
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間伐材の有効活用で水産資源を豊かにしようと、由比町は地元の漁協や遊漁船組合と協力し、町内の山林で伐採されたスギやヒノキで作った魚礁7基を由比漁港沖に来年2月に沈める。
魚礁は、専門家のアドバイスを受けた漁師自らが考案し、来年1月に組み立てられる。形状は1辺4.0メートル、高さ1.5メートルの三角柱で、4トンの石を入れた網袋三つをくくりつけて、沖合200メートルの水深30メ
ートルの海底に設置する。
1基の魚礁には直径約15センチの間伐材14、15本が使われる。この間伐材は、県が昨年4月に導入した森林(もり)づくり県民税(県民1人400円)による森林整備事業で伐採した。
木製の魚礁は、回遊魚のすみかとなるだけでなく、魚の餌となるゴカイなどが育つことも期待される。海底の水が海面へと上昇し、巻き上げられた栄養とともに、タイやアオリイカなどが集まるという。由比町産業観光
課は「海に優しい木材で作った魚礁によって、由比海域の海洋資源が増えるといい」と期待している。