ID : 431
公開日 : 2006年 3月 1日
タイトル
松阪の寺岡さん「林業で社会の役に」 中日造林賞贈呈式
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/00/mie/20060302/lcl_____mie_____003.shtml
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元urltop:
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写真:
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「支えてくれた多くの人のおかげ。ありがたいことです」。松阪市飯南町深野の寺岡広さん(61)が1日、名古屋市中区の中日新聞社で開かれた第51回中日造林賞の贈呈式に臨み、林野庁長官賞を受賞した喜
びを語った。
審査を受けた山林は、スギ、ヒノキが伸びる0・63ヘクタール。38年前に植林した自慢の木々だが、寺岡さんは「受賞なんて夢にも思っていませんでした」と話す。
40年前、東京農大を卒業し、すぐに林業家になった。祖父から続く3代目。「中学生のころまで、山は嫌いでした」と言うが、自ら跡継ぎになることを決断した。
林業の魅力は「手入れするほど、木がよくなること」。下草や雑木を刈るなど地道な作業を繰り返して、良質の材木を送り出す。
どこでどんな作業をしたか、毎日の記録を欠かさず残すきちょうめんな性格。米国、カナダへ視察に行き、現地の林業の研究もした。
安い輸入材に押され、国産材の価格が伸び悩む中、受賞に「勇気と励ましをもらった」と感激する。「林業を通して、社会の役に立ちたい」とさらなる精進を誓った。