ID : 5117
公開日 : 2007年 10月24日
タイトル
木製階段60段を修理 白浜の世界遺産「仏坂」
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=134068
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元urltop:
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写真:
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世界遺産に登録されている白浜町安居の熊野参詣道大辺路「仏坂」で23日、木製階段の老朽部分を取り換える保全活動があった。参加者は古くなった階段を取り外し、間伐材で作った新しい階段を丁寧に取
り付けた。
白浜町とすさみ町、両町の教育委員会、西牟婁振興局でつくる県世界遺産大辺路地域協議会が「道普請」として参加者を募集。住民や世界遺産マスター、自治体職員ら45人が参加した。
修理したのは「安居の渡場」から日置川を渡ってすぐの約100メートルの区間。世界遺産登録前に整備して以降では初めての修理で、約60段を取り換えた。
5人1組になり、古くなった間伐材を新しいのに交換。間伐材を固定するくいも取り換えた。
排水を考慮し、間伐材のわきに石を詰めて雨水を抜けやすくした。また、「階段はあくまで土留めが目的」とし、斜面がなだらかで、土の流失が少ないと考えられる部分は老朽間伐材を撤去するだけにとどめた。
作業前に県世界遺産センターの七滝高至主任が「世界遺産 文化的景観について」をテーマに講演した。
社会奉仕活動を目的に6年前に結成した、日置川プロバスクラブ(白浜町)は会員33人のうち26人が参加した。寺岡浩義会長は「地元の道は地域の人の手で将来に残したい」と話した