ID : 358
公開日 : 2006年 2月22日
タイトル
ガードレール 県産スギで強度実証 丸岡『木製』普及へ研修会
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新聞名
日刊県民福井
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元URL.
http://www.kenmin-fukui.co.jp/00/fki/20060222/lcl_____fki_____008.shtml
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写真:
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県産間伐材の工事資材への利用促進を図って新工法の検討などを行っている丸岡町の県総合グリーンセンターは二十一日、県産スギ材を使用した木製ガードレールの普及研修会を同センターで開いた。
研修会には、県内各市町村の公共工事担当者約四十人が参加し、木製ガードレールに関する実験などを見学した。
センターによると、間伐材には▽永続的に繰り返し生産が可能な資材▽加工に要するエネルギーが少ない-などの利点があり、環境負荷の小さい資源として、地球温暖化の抑制に貢献できるとしている。
実験では、ガードレールの横棒(ビーム)部分に使う直径二十センチ、長さ約二メートルの丸太を強度試験機にかけ、どれだけの負荷に耐えられるかを調べた。
ビームは約五トンの負荷に耐えることが必要とされ、実験の結果、丸太は六・五トンまで割れず、基準を満たしていることが実証された。木材をたたいて出る音の周波数を利用した強度の測定法なども紹介された。
間伐木材のガードレール利用は一九九九年に認められた。林野庁の調べでは、全国十四県の国道や県道などでスギ、カラマツなどが使用されている。
県総合グリーンセンターによると、県内では林道での利用例はあるものの、一般道での普及は進んでいない。価格が鋼製の三~六倍と高いことなどが要因だが、県は新年度中に福井市の大名町交差点で利用するな
ど今後、本格的な製品化を図る方針。